5月の生活表より

 余りにも早かった桜の開花の後、冬かと思われる寒さに見舞われ、強い風、地震等自然の恐怖にさらされたように思いました。新年度から約一ヶ月が過ぎようとしています。二週間が経ったところで子ども達の緊張や気温の変化が相まってなのか、欠席する子ども達が見られるようになってきました、やはり何やかやと心身の揺れることも多く、本当の新年度は、5月の連休が明けるまでは、ゆったりとした気分で待つ必要があるでしょう。それでも、今、それぞれのご家庭では幼稚園の送り迎えが開始され、慌ただしい、何とも忙しい朝を迎えて下さっている事でしょう。これは、子どもが授かったら必ずや通る道。誰ものおやが経験し、あたふたとした日々を送って来たものです。その日々に喜び、顔を歪めて叱り、う~んと頭を抱えて悩み、「どうしてなんだろう」と自分を責め、子どもに辛く当たり、寝顔を見て反省し、また朝には、「はやくしなさい!」の言葉で追っかけている。そんな毎日も、必ずや懐かしいと思える、そんな時が訪れるのです。今のこの時を、笑い、怒り、悩み、楽しみ、喜び・・・。「大切だよ」と伝えながら一つ一つ生きている証としての幸せを感じ取って頂きたいと思います。子ども達は、新年度のこの最初の1ヶ月。どんなにか緊張し、どんなにかお友だちとの再会に喜び、新しいお友だちを迎えて、新しい環境の中でどんなに一生懸命過ごしているでしょう。逞しいですね。一つ大きくなったことにより、それぞれが新たな目標を持ちはじめ、憧れを抱いて年長を見つめ、かっこいいと感じ始め、自分もそうなりたいと希望を持ち、努力をするようになる。子ども達のそれぞれの出会いを穏やかに豊かな心で見守りましょう。そして、大人同士もここでの出会いが信頼関係を結ぶに至る程の気持ちになれるようご縁を大切に致しましょう。~出会いを育てて下さい。出来るだけの笑顔=ほほえみで生きること。不機嫌は立派な環境破壊。笑顔で生きるといいうっことは立派なエコ。笑顔でいると、不思議と何事もうまくいく。ほほえまれた相手も、自分も心豊かになれるから。~とある本からの抜粋です。また、~子どもは親や教師の「いう通り」にはならないが、「する通り」になる。~ とても怖い言葉ですね。子どもを取り巻く便利社会で、特に子ども達から「待つこと」「耐えること」「静かに考えること」といった習性が遠のいている時代です。子どもたちに成長に合った必要な「すること」をご家庭でも見せて、考えて、行動させてあげる機会を沢山作って下さい。GWもとても良い機会です。笑顔ですてきな花が咲く出会いを育てましょう。