4月の生活表より

 ご入園・護身級おめでとうございます。2014年度の始まりです。9日水曜日に進級児と共にお隣の平安神宮へお散歩に出かけました。山桜もソメイヨシノも、しだれ桜も一時に咲き乱れているこの光景を目にし、満開の桜花すごい!! なんて素晴らしいのだろう。今春は、気温が上がりきらない中、徐々にやって来ていた「春」が一気に花開き、順次咲くはずの花々が、時を同じくして咲いたように思われます。「いのち」の輝きに、そして時を得たら必ずや花開くその瞬間がやってくるという神様の業に今更ながらに感嘆の声をあげました。

 さて、聖マリア幼稚園はご存知のように「神様」の幼稚園。聖マリア教会を母体とし、日本聖公会の京都教区に属し、イギリス国教会へと繋がる神様に大切に守り導かれています。その思想を礎としてキリスト教保育を行って100年余りを経ています。子ども達の祈りは礼拝堂・保育室・園庭など、山頂でも人ごみの中でもどこでも、どんな時にも田萎えられる神様とのお話です。先ずは「♪ちいさいおててを組み合わせ・・」と神様とお話しをすることを覚えていただくことから始まります。そして、人間の力では及ばない「神様のわざ」を知り、与えられた「命の息」で、自分の存在が認められ、動植物の命を通して、お互いの関わりとそこに生まれる「こころ」の動きに気がつき、見えないものへの畏れと感謝を知ります。それぞれに愛をもって接し、大切に思えることに気づき、心に優しさや温かさが育まれ、目に見える実際の行動へと繋がって行きます。子ども達には「見えないもの」の大切さと、それが「見えるとき」の気づき、感じ方、手の差し伸べ方を覚え、「ありがとう」「ごめんね」「よせて」「いいよ」等という言葉を自らの言葉として表出していけるように、年長者を見て覚え、また教員からその時々の善し悪しを体得していきます。子ども達の毎日の生活基盤がこのような中で養われ、世界でたった一人しかいないお子さんを、私たちは一人ひとりの違いに目を向け、しっかりとお受けさせて頂きます。ひとりひとりと相対して関わらせて頂くと同時に、初めての「集団」でのお約束も徐々に解って頂けるよう、自分で判断できるよう、将来を見据えて成長を見守りたいと思います。子ども達の見えない「心の教育」が、子ども達の所作を通して少しでも見え隠れする時には、どうぞ、保護者の方々も、心で寄り添い、言葉を持って様々な示唆をしてあげて欲しいと思います。大人は言い過ぎない、訊きすぎない、手伝いすぎないことを心して。この一年楽しく元気にお過ごし下さいませ。