10月の生活表より。

 木犀が香りを放つ中、27日の十五夜、28日のスーパームーンと今秋は、美しい姿を見せてくれたお月さま。空に月、地に虫の声、涼風の中を歩くと秋の香りと「日本に生まれて良かった!」と思わせられる幸せな季節がやってきました。海外の紅葉も雄大で美しい、でも日本の紅葉は様々な落葉樹が犇めき、様々な色合い(錦)が織り成されているのです。木によって葉っぱの色が、形が異なり、同じ木でも色が異なる。いったいだれがこんな素晴らしい自然を、命の営みを与えて下さったでしょうか。そして、来週の為の命の再生へと活かされる。その素晴らしさを目の当たりに出来るのは、四季の中でも大きく変化する「
秋」ではないでしょうか。是非ぜひ、子どもさんと共に、お散歩をしてみてください。ゆったりと楽しい気持ちで!!
 さて、運動会も目前に迫ってきました。先月に、《運動会の練習で「体」を駆使し、集中・イメージ・理解・思考・挑戦・表現など心身を育む大切な経験が含まれ、少し辛い? でも楽しい毎日が始まります。有意識の動きが経験により無意識に出来るようになる事も大きな幸せですね。》と記しました。ご家庭で、子どもさんが有意識から無意識のうちに身についてきている事柄はありますか? 見つけていただいていますか? 体の動きから欲したさまざまな事柄。例えば、緊張しなくても自分でトイレに行けるようになってきた。朝夕の歯磨きが自ら出来るようになった。服のボタンを知らぬ間にしている。食事の前には必ず手を洗うようになった。遊んだ後の片付けは、自分で区分けを(種類別に)して片付けられるようになっている。ご挨拶の声が大きくなってきた。いつの間にか縄跳びが上手になっている。字が読める(書ける)ようになっている。等々。無意識でお子さんが行っている様々な所作に、ご両親が気づかれることの大切さ。そして、発していただく「驚き」「ほめ言葉」「成長したことへの証の言葉」など。子ども達が、静かに、深く、じっくりと成長していくためには、大人の目が大きな一躍を担います。大人は、いつも大きな声で叱咤激励するのではなく、「今」何を無意識化しようとしているのかな? じっくり見つめ、見守り、見届けることで、子どもさんが目の前で経験している、しようとしている育ちが見て取れるでしょう。その為には、今必要な機会を投げかけると同時に、「やる気」を育み、試行錯誤の中での達成感を味わわせてあげて下さい。
10月からは子ども達の内面成長の充実期とも言われます。気持ち良い経験が豊かさを産み、自身へと繋がるように。