今日から2月。寒い幕開けとなりました。朝、出勤してきたとき、 Sさんの兄弟に玄関で出会うと、「園長先生、先生の携帯に、誰だかわからない電話が入ってない?」「え? 」と驚きながらも、今日の鬼の登場を予想しての質問であることがわかりました。何人かの子ども達は、その予想を肯定してほしい反面、少しはぐらかされると、真剣にそうなることに迫ってきます。なんて可愛いんだろう。サンタさんの時も半信半疑で、サンタさんの登場を心待ちにしている子ども達だったんですね。そんなことを口にしながらも、ホールでは「回転寿し」が開店し、綺麗な塗り絵に真剣に色を塗り進んでいたり、駒回しに没頭している子どもたち。2階では、緑組や赤組の女の子が、仲間入りし、今日から入会したpre-preちゃんのご機嫌をを取ったり、トランポリンで遊んだり、花組やpre-preは、車で、おままごとコーナーで、はさみを使って懸命に何枚も何枚もいろんな形に切っていたり、思い思いの遊びに取り組んでいる子ども達。幸せな姿ですね。この子達の日々がどうぞ幸せであれと願います。
そして、午後から。美味しいパン給食を食べてから、全員がホールに集まって、スキップや「友達いらっしゃ」のゲームをして遊んでいます。そう、子ども達は、いよいよかな?と予想しながらも、先生達から「今日は、まだ節分ではないし・・」「吉田山には明日鬼が出てくるのに・・」とか言われると「明日は土曜日で、明後日は日曜日で、幼稚園がお休みやし、絶対今日鬼が出てくる!」と一生懸命話す緑組。とそこへ・・・。「ドン! ドン!」と音がし始めると、緑組が蜘蛛の子を散らすように、一気に逃げ始めました。そしてその様子を見た花組さんは、自分の近くにいる先生に食らいついて、(本当に)泣き始めたり、顔を伏せたり。赤組は割と冷静でしたね。「悪い子はおらんか! 悪い子はおらんか!!」と現れた赤鬼。昨日の劇ごっこでも赤鬼が登場したものの、昨日はあくまでも人形劇。今日は違います。本当に目の前に大きな赤鬼が現れたのですから。鬼がみんなの前を一周した時に、子供達が声を合わせて「鬼は外! 鬼は外!」と声を合わせて鬼を追い出したのです。鬼は後退りをして、ホールから出て行きました。ああ、良かった。みんな悪いことはしていないものね。しても「ごめんなさい」と言えるものね。イエス様も修行をしている間も神様に守られ、サタンに勝たれたんだものね。私たちだって、神様が守ってくださるに違いない。でも悪い時は悪い。そんなことの分別がつくように成長してほしいと思いますね。さあ、それから、自分の心の中にいる鬼を考えてみました。どんな鬼を飼っているのでしょう。「怒り鬼」「ねぼすけ鬼」「いじわる鬼」「我儘鬼」「泣き虫鬼」・・様々な鬼と向き合い、当園恒例のボタン豆まきをしたのです。
子ども達は、自分の手で、ボタンを一掴み。落ちるほど欲張りはしないということですね。かわいい手でしょ。真剣に鬼を追い出そうとしている素直な素直な子ども達の、鬼退治の一日でした。
この週末は、立春に向かって一気に暖かさが増してくるのでしょうか。ちいちゃな新芽も芽吹き始めています。子ども達は、いよいよ一つ大きくなる日に向けて、どんどん成長をしています。そして、どうぞ幼稚園での残された一日一日を楽しみ、大切に過ごしてくださいね。緑組さん!
神様、私たちをお守りください。心の中の鬼が少しでも逃げて行きますように。