お帰り!おめでとう!大きくなったねえ!!

今日は受苦日。そう、イエス様が十字架にかかられた日なのです。お礼拝堂は殺風景になり、十字架には、白布がかぶせてあります。あと1時間ほどしたら12時になる。

と思いながら仕事をしていると、我らチャプレン先生の愛娘が、事務所へ来て「同い年の卒園生が集まってんにゃけど・・」と言いながら戸を開けました。「へえ!」と驚き、外へ出てみるとなんと、この春に高校生となった卒園生たち。「お礼拝堂から入ってらっしゃい!」と声をかけて、全員集合。みんなマスクをかけていたけれど、その面影は、マスクの外に溢れている。姉妹のどっちだったかな? なんて迷った女子もいましたが。そして、なんらかの都合で4人が欠席だったけれど、全員がライングループで繋がっているとのこと。この子たちが在園していた時の先生たちも仕事の手を止めて、ぞろぞろ出てきて「きゃあ!」「わ! あっ ・・くんや」「わかる わかる」何て口々に言いながら大歓迎しました。そして、横列に並んで自己紹介。名前と進学先の高校名を一人づつが報告。(動画を撮りましたが、残念ながら掲載できません)先生たちも向かい合ってお礼拝堂の前のホワイエに横列に並び、報告してくれる一人ひとりに拍手を送りました。そして、勿論。チャプレン先生が、祭壇に向かって並ぶみんなの為に、その成長と新しい門出に向けてのお祈りをして下さったのです。その場面。本当に感激しました。ウルウルきそうでした。みんなのその姿は、しっかり幼稚園の時の姿に戻っており、手を合わせて、俯き、お祈りの後には「アーメン」と声を合わせるではありませんか。これぞ聖マリア幼稚園なんだ! 

あなたたちがこんなに大きくなったこと。ずっと神様のお守りお導きのお陰で、また今、ここにいるんだよ。そして、これからもさらにそれぞれの道が与えられていくその道程にも神様がいてくださることを覚えておいてね。と園長は黙祷したのです。本当に嬉しい! こうしてみんなが集まったのはないそうな。H君が声掛けをして、Eちゃんが幼稚園にということになって、実現したようです。今の人たちはライングループというツールで瞬く間に繋がれる。この学年のみではなく、他の学年でもそれぞれにグループが作られて繋がっているんです。この人たちがそれぞれの心の中に「聖マリア幼稚園は楽しかった!」と思っていてくれたからこその、大切な今日の場だったんだと思います。正しく、原点なのですね。先生たちは本当に励まされます。ありがと!! 

それから、みんなはというと、外へ出て、歩きや自転車に乗って。「これからどこへ行くの?」と尋ねると「動物園!」との返事。「そうやんなあ、お散歩でよく連れて行ってあげたやんな。あの時と違ってきれいに整備されているから、楽しんでらっしゃい。」というと、「二人づつ手を繋がなあかんかな。繋いで行ったなあ」ですって。

その場その時の思い出を体全体に溜め込んでくれているんだなあと思うと、本当に愛おしい! ですね。「次は高3やな」と言ったので、すかさず毎年集まればいいやん!と。また来てちょうだいね。気をつけて行ってらっしゃい。と送り出したのです。

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小学校から中学校へのその年齢では、まだこんな風に集まることはないんですね。みんなが少し大人に近づいたということでしょう。大学になると京都を離れる人もいるから、この15歳というのが良い時なのかもしれません。そして、声掛け人がいることの大切さですね。先生たち自身の過去を振り返っても同窓会やクラス会を頻繁にしている場合もあればそうでない場合もあって。でも、そのクラス会が幼稚園のクラス会だなんて、皆さん信じられますか? 先生たちは聖マリア幼稚園を大切にし、卒園生が帰ってきても、迎えてあげられる先生が全部とは言いません。誰かが繋いでいくということの大切さを改めて感じた次第です。それが私学の大切な場、伝統の大切さですね。❤️❤️