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6月の生活表より

 新緑の美しさは、例年より早い梅雨入りとなった雨に洗われ薄日に光ります。神様が命を吹き込まれた全てのもの、その全てが陽の光と水により勢いを増して上へ横へと広がりはじめています。雨に打たれながら幾重にも織りなす緑の数々。人間の目を楽しませ、心を和ませ、喜ばせ、また小さな生き物の体を休める場であり、身を隠す大切な背ルターとなり、命有る全てのものがかかわり合う躍動、助け合う営みを感じる大切な時であると想います。そして、花組の小さな子どもたちが、神様に出会う大切な「時」でもあります。「神様はふたりの人間を作らはったんやで、3人やったかな?アダムさんていう名前。もうひとりは??」と、この園に入園して、いとも抽象的な神様という存在を意識しはじめ、小さなからだ全体で捉える不思議な存在。自分達の心臓も動いているやん!生きているやん!と何やら見えない力に守られ、小さな手を合わせて祈りながら、心が奪われているなんて、何て素晴らしい、嬉しいことなのでしょうか。「マリア幼稚園にはいっぱいお花があるで。お部屋の中にも、お庭にも、窓にも」と、大人の感覚では決して広いとはいえないこの幼稚園で、子どもたちが感じてくれている大切な自然。神様の業との出会い。私たちは子ども達の目の高さでということを改めて感じさせられる嬉しい子ども達の言葉です。月目標さながらです。

 当園の周りの素晴らしい自然環境の中、お家の方々に送り迎えをしてもらっている子ども達は幸せだなぁと思います。だって、何時でもちょっと立ち止まったり、寄り道をして、自然を楽しめるのですから。子ども達の成長過程で必ずや「寄り道」「回り道」をしてみたくなる時があります。自分に甲斐性ができてくると、そんな行動をしてみたくなるものです。とても勇気ある大切な経験ですね。しかし、今、幼い園児においてはそんな事をしてもらうわけには行きません。でも、大人と一緒ならおおいにそのような「寄り道」→「興味の広がり」→「発見」→「洞察力」→「判断力」→「自立」は、是非とも行ってほしい行動また活動だと考えています。様々な子ども達の内面を育てるのに繋がる何にも代え難い経験だからです。与えられる一方的な価値観や判断力のみに対応するのではなく、自分から関わって行く力=関わって行きたいと思う意思(自らの発信)を育て、またそれを育てる為に大人は真剣に向き合って、言葉や態度をもって丁寧に応答することが大切でしょう。

 今、ギャップ イヤー(Gap Year)ということが若者の間で広がりつつ有る事をご存知でしょうか。大学入学前に、あるいは就職前に、ちょっと「寄り道」をして社会活動を行い、人間の幅を広げようと考えている人たちです。年齢こそ異なりますが、成長の糧に「寄り道」という経験は如何でしょう。