10月の生活表より

さぁ、気持ちの良い「秋」が本格的になって来ましたね。空高く、きれいなうろこ雲の合間から見える青空。日中の暑さはあっても、涼風が頬をなで、何をするのも気持ち良い気候です。「きもちがいいね」は先月に続いての月主題です。真似して、成りきり、声を出し、体を動かし、友だちと楽しみを共有して、心を豊かに膨らませている子ども達・・・保護者の方々も、この慌ただしい二学期にちょっと停まってみようと試みられていますでしょうか。

 無事にお芋掘りを行い、畑毛を探検し、栗の木や柿の木、ぶどう、なすび、かぼちゃ、虫等「いのち」の育みを目の当たりにして、絵本の中だけではない「本物」に気がついたでしょう。特に子ども達には、経験ほど育ちに大切なことは有りません。・・・・ランドで楽しむ経験も楽しいですが、生活の中で感じる自然、どれだけのことが自分で出来るのかを知り試してみようとする、また試させてみることの大人の責任。様々な経験が多ければ絵本はもった楽しく意味のある物になるでしょう(経験できない事を絵本から学ぶ場合も大切ですが)。子ども達は大人が思う程柔らかい者ではありません。経験、体験すれば養えます。便利な中では事をなすべき道が自分では捉えられません。周りが感じられません。聞く耳が養えません。楽しいことと真剣になって取り組むこととは楽しさの意味合いが異なります。楽しいだけでは「強い心」「挑戦しようとする気持ち」「考える力」「満足感」は薄っぺらいものになるでしょう。重い物をどうして持つ?届かない所には?し難い所作は自分で考えてやってみる?自分はどこに位置している?次はどうする?その次は?等々。今、子ども達は運動会の練習を通して、毎日の保育の中では経験出来ない事を新たに経験しようと挑戦しています。並ぶ事(自分の位置づけを知る)、行進する事(抜かさずお互い相手に合わせる)、走る事(競争って何か?を知る)、隊形をかえる(周りに気付き自分で対応できる)など。この運動会をとってみても大切な場面が散りばめられています。行事の大切さはこういう事なのでしょう。身体全体を駆使して、試行錯誤し、考え、規律ある中で臨機応変さを学ぶのです。子ども達は勿論叱られることもあります。真剣にしなければ怪我をします。お友達のことを見ていなければ、今の流れは愚か、次への行動の把握が出来ません。お腹がついても少しぐらいは我慢しなければなりません。そんな中で、子ども達は新しい事を学びつつ共に楽しみ、心から気持ち良く過ごしているのです。運動会当日、子ども達の表情が輝きますように!