9月の生活表より。

 今夏は、幼稚園の年主題を踏まえ、戦後70年の節目で「平和」にまつわる新聞記事やテレビ番組を耳に、目にする機会を多く持ったように思います。様々な報道は昨年までよりも内容の種類、深さを各方面から捉えようとしていたのではないでしょうか。その中で、広島、長崎の住人であれ、その大切な日が何日であるのかを知らない世代(人)が増えているということに驚きました。と同時に、ならば今までの日本の励起しを振り返り一大事であったであろう歴史の日付を全て記憶しているかといえばそうではありません。しかし、その各々がどのように後世に伝え続けられるのか、伝え続けなければならないのか。壮絶な経験をしてなお生き延びられた方々のお話を通して、終戦の日が近づくにつれ人を殺すなかれ! 戦争など絶対してはならない! と戦争を知らない私も考えさせられたこの夏です。そして、今、目の前にいる子供達の「しあわせ」を保障すべく、人を超え、年齢を超えて、私たちにあたえられるべき大切な「しあわせ」を守らねばと改めて思った次第です。皆様の「しあわせ」は? 秋を迎え、食欲・スポーツ・読書 etc. 子供達にとっての「秋」は? その基本になるものは、それぞれの体ではないかと思います。友達といることも、自然とのふれあいも、遊び込めることも、発見し試行錯誤することも。全て人として、与えられた「からだ」と使って相手に表現することなのですね。私達は、自己表現の大切さ、自分の気持ちが言葉で表せるようにとか、会話(コミュニケーション)の実際が成長を促すとお伝えしていますが、その言葉の中に子供達の、いえ大人の言葉の表現力のレパートリーはどれほどでしょうか。一度見直してみたいところです。その言葉の中に身体の一部を使っての表現が、正しく言葉の意味を深めていることがあります。 ex.)袋の口を開く、口惜しい、腹が立つ、身にこたえる、身につまされる etc.  子供言葉ではないこともありますが、ちょっとみなさんでどのような言葉あるのか考えてみて下さい。そして、体を使う(首から下の運動遊び)、体で感じる(五感)、体で考える(思考力へ)、体で関わる(触れ合う=暖かさ)、体で表す(表現)ことが、子供達の日々の生活の中でいかに多様に使われる経験があるのでしょうか、幼稚園では、運動会の練習で「体」を駆使し、集中・イメージ・理解・思考・挑戦・表現など心身を育む大切な経験が含まれ、少し辛い?でも楽しい毎日が始まります。有意識の動きが経験により無意識に出来る様になる事も大きな幸せですね。